オンライン配信
ウェビナーのオンライン動画を録画して配信するメリット|Zoomを利用した録画配信の方法
オンラインでウェビナーなどの動画を配信するにあたって、生で配信するか録画したものを配信するか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで、それぞれの特徴を説明し、録画をオンライン配信するメリットやZoomでの録画配信のやり方を解説します。今後の業務にぜひ役立ててみてください。
ウェビナーにはどんな配信方法がある? 録画配信のメリットとは
「ウェビナー」とは「ウェブ」と「セミナー」をかけあわせた造語で、インターネットで配信されるセミナーのことです。「ウェブセミナー」や「オンラインセミナー」などと呼ばれることもあります。
ここからは、ウェビナーの配信方法と録画配信のメリットについてお伝えしていきます。
ウェビナーの主な配信方法を紹介|ライブ配信・録画配信
ウェビナーの配信方法には種類があります。どんなものがあるのか、主な3つを紹介します。
1. リアルタイム配信(ライブストリーミング配信)
リアルタイム配信とは、名前の通りリアルタイムで行われるオンライン配信のことです。「ライブ配信」「ライブストリーミング」などとも呼ばれます。
あらかじめ決められた日時に生でセミナー動画を配信するため、臨場感があり、同じ時間を配信者と視聴者が共有できるため親密さも感じられます。話は配信者側からの一方向ですが、コメントやチャットなどの機能を通じて双方向のコミュニケーションも可能です。
2. 録画配信|オンデマンド配信
オンデマンド配信は録画配信の一種。「オンデマンド」には「要求に応じて」という意味があり、視聴者が見たいときにいつでも見られるよう、任意のプラットフォームにアップロードします。
リアルタイム配信時にウェビナーを録画しておき(アーカイブ)、あとから再度配信する、または、前もって収録されたウェビナー動画を見やすいように編集してオンライン配信したものです。
3. 録画配信|ダウンロード配信
ダウンロード配信は、録画配信のもう1つの方法です。
録画された動画を配信するという部分はオンデマンドと同じですが、オンデマンドでは配信されたプラットフォーム内で動画を読み込みながら再生(ストリーミング)するのに対し、ダウンロード配信の場合はクラウドなどでウェビナー動画を配布し、視聴者は見たい端末内に動画を保存。視聴したいときには保存した動画を呼び出して再生します。
録画配信の6つのメリットを解説!
ここまでの内容をふまえ、録画配信のメリットについて解説していきましょう。
1. リアルタイム配信を見逃した人も視聴できる
リアルタイムで配信したウェビナーを録画配信すれば、ライブでは見られなかった人もあとから好きなタイミングで視聴できます。また、リアルタイムで見た人も見返すことができて便利です。
2. 配信する前に動画を編集できる
録画配信では動画を編集してから配信できるので、不要な部分をカットして伝えたい情報だけをまとめたクオリティの高い動画を配信することも可能です。
字幕や補足テキストを加えたり、効果音やエフェクトを足したりすることもできるため、視聴者にとってより理解しやすい動画を配信できます。
3. 問題が起きにくい|放送中のミス・機材トラブル
リアルタイム配信では、配信中のアクシデントや機材トラブルなどの問題が起きてもそのまま流れることになります。しかし、録画配信の場合は、収録中に何らかの問題が発生した場合、撮り直しや編集などである程度修正可能です。
4. さまざまな場面で活用できる|ライブ配信の回数を減らせる
ウェビナー動画は、一度録画すれば社内セミナーや研修会など多彩な場面で活用できます。また、同じ内容のセミナーを何度も開催しなくてもよくなるため、コストダウンにもつながります。
5. 繰り返し視聴で配信内容への理解が深まる
録画のオンライン配信では、同じところを繰り返し見ることができたり、巻き戻しや早送りして視聴したりすることが可能です。大事なところや聞き逃した部分だけを見る、わからなかったところを何度も見直すことにより、配信内容への理解が深まります。
6. 好きなときに視聴してもらえる
リアルタイム配信は決まった日時に配信されるため、そのときにしか視聴することができません。しかし、録画配信であれば、視聴者の好きなタイミングで自由に視聴してもらえるため、視聴者のスケジュールをわずらわせることもないのです。
Zoomを利用して録画配信を行うには?
録画配信のやり方の一例として、ここからは、Zoomを利用してオンライン配信を行う方法について説明します。
Zoomで利用できる録画方法とは?
まず、Zoomで利用できる2パターンの動画保存方法を紹介します。
ローカル保存|PCに直接保存
ローカル保存(ローカルレコーディング)とは、録画データをPCデバイスに保存する方法です。気をつけておきたいのは、動画は容量が大きいため、PCの容量によっては保存できない場合があることです。十分な容量を確保してから保存しましょう。
クラウド保存|有料プランのみ利用可能
クラウド保存(クラウドレコーディング)とは、インターネット上のデータ保存サービス(クラウド)内に保存する方法です。Zoomで有料のプランやライセンスを契約している場合のみ利用できます。
ストレージ(容量)は契約内容によって変わり、増やしたい場合は追加料金(月額)を払って増量することが可能です。
Zoomを利用して録画配信をする流れを紹介
次に、Zoomを利用した録画配信の手順を解説します。
配信前の準備|アカウント作成・機材チェック
オンライン配信を行う前に、事前準備が必要です。Zoomでのアカウントの作成やライセンスの取得を行い、Zoomの操作方法の確認やウェビナーの日時などの設定をします。さらに、カメラ・マイク・照明など配信や録画に使う機材の動作をチェックしましょう。
配信開始|画面共有・レコーディングボタンを押す
準備が整って予定日時が近づいたら、Zoomを立ち上げてウェビナーの配信・録画をはじめます。資料の画面共有をする場合は「画面を共有」のボタンをONにしてから、レコーディングボタンを押し、セミナーやイベントなどを開始しましょう。
保存方法は、ローカルかクラウドかを選択する必要があります。また、上記内容は手動で録画するやり方ですが、Zoomの設定ページから「自動録画」に切り替えることも可能です。
配信終了後|ルーム退出
セミナーの内容が終わったら、ルームを退出すると録画も終了されます。セミナーの途中で録画を停止することも可能です。
オンデマンド配信にする|共有リンク・YouTubeなど
オンデマンドとして動画をオンライン配信する方法としては、自社のホームページなどにウェビナー動画を載せ、掲載ページのリンクを視聴者に共有するやり方や、YouTubeなどの動画配信サービスに投稿し、見てもらう方法があります。
ダウンロード配信にする|公式HPにリンクを掲載など
ダウンロード方式でオンライン配信する場合は、自社のホームページにダウンロード用のリンクを載せたり、Google driveやdropboxなどのクラウドで視聴者に共有したりする方法があります。
よりよい動画配信を行うには? 録画配信の4つのポイント
最後に、よりよい録画配信を行うために押さえておきたいポイントをお伝えします。
1. 動画配信のターゲットやゴールを明確にしておこう
ウェビナー動画をオンラインで配信するときは、見てほしいターゲットや見てもらったあとのゴールなどを明確にしておくことが大切です。ただむやみに配信して、見てもらえない・理解してもらえないでは意味がありません。
2. 複数のカメラで撮影しよう
動画の内容にもよりますが、講師などの被写体を映す場合、複数のカメラで撮影することがおすすめです。1台で撮影するよりも動画にメリハリが出ることと、万が一トラブルが発生したときの予備にも使えるためです。
バッテリー切れに注意|予備カメラも用意しておこう
録画前の注意点として、カメラのバッテリーを満タンにしてバッテリー切れが起こらないように気をつけることや、もしもの場合に備えて予備のカメラ・バッテリーを用意しておくことが必要です。
3. 編集でより分かりやすい動画にしよう
録画したウェビナー動画を編集するときは、画面切り替えや効果音、テロップなどの手を加え、より視聴者にわかりやすく伝わりやすい動画を完成させてオンライン配信することも重要です。
4. 状況を変えて繰り返し配信する
1度きりの配信ではなく、ターゲットに刺さりやすい時間帯や曜日などを狙って何度も配信するのもおすすめです。いろいろな状況で配信することにより、傾向やライフスタイルもつかめてきます。
録画配信のポイントを押さえてよりよい動画配信を行おう
動画をオンラインで配信する場合、ライブストリーミング・オンデマンド・ダウンロードといった方法があります。
オンデマンドやダウンロード形式で録画配信を行うと、視聴者は好きなときに好きな部分を何度でも見ることができ、配信者は編集によってクオリティの高い動画を配信できるのがメリットです。紹介したポイントを押さえながら、より魅力的な動画配信を行ってください。
なお、オンライン配信ができるスタジオでの撮影・録画もおすすめです。KOUTENではオンライン配信に必要な機材を準備しており、Zoomの生配信にも対応しています。