オンライン配信
オンライン配信の準備はリハーサルが肝心!やり方を解説
企業がオンライン配信を行うためには、下準備やリハーサルが大切です。本番にばかり意識が向いてしまいがちですが、リハーサルをするかしないかで配信のクオリティに差が出るといっても過言ではありません。
そこで、オンライン配信でやるべき準備とリハーサルについてお伝えします。自社で配信を行う際にはぜひ役立ててください。
オンライン配信はどんなシーンで利用できる?
これまで企業や公的機関などがリアル会場で行ってきたさまざまなイベントが、インターネット上でオンライン配信されるようになりました。具体的な活用事例には、以下のようなものがあります。
- セミナー・講演会
- 会社説明会
- 商品発表会
- 社内研修
- 学会・カンファレンス
- 勉強会・講習会
- 株主総会・社員総会
- 学校のオンライン授業
- 海外間をつなぐイベント
- コンサート・スポーツのライブ配信
- 内定式・入社式
- 決算説明会
- 代理店会議
- 表彰式 など
オンライン配信前の準備段階で行うこと
オンライン配信ではどのような準備をすればよいのでしょうか。項目ごとに概要を見ていきましょう。
なお、詳しい事前準備については下記のページで解説しています。
オンライン配信/スタジオ配信ではどんな事前準備が必要?本番の成功を左右する準備の重要性
配信の目的や予算を決める
企業が配信を行うときの目的には、集客・認知拡大・ブランディングなどがあります。目的によって配信方法や予算なども変わってくるため、まずは何のために配信するのかを明確に定めましょう。
目的が決まったら、配信に対してどの程度のコストを割けるのかという予算決めを行います。
使用する配信ツール(プラットフォーム)を決める
次に、YouTubeやZoomなどいろいろな配信ツールがあるなかから、どれを使うか決めます。ツールはそれぞれに特徴があるため、自社の配信に適したものを選びましょう。
ツールを選ぶときのポイントは、以下の記事も参考にしてください。
オンライン配信でウェビナーを開催するメリットは?配信ツールの選び方やおすすめツールも紹介
配信に使う機材を揃える
企業によるオンライン配信では、機材が多数必要になります。配信の規模などによって使用する機材に増減がありますが、下記記事も参考にしつつ、必要な機材を揃えてみてはいかがでしょうか。
オンライン配信とは?必要な配信機材やプラットフォームを紹介
講師・スタッフ・配信業者との打ち合わせ
関係者間でしっかりと打ち合わせをしておくことも重要です。当日の動きや配信のやり方(ツールの操作方法など)、トラブル発生時にどうするかなどの意識共有を行いましょう。
専門の業者に配信を依頼する方法もありますが、その場合も任せきりにして丸投げするのではなく、ある程度理解して状況を把握しながら進行することが大切です。
必要に応じてロケハンも
スタジオや会議室などをレンタルして配信する場合は、インターネット環境やコンセントの位置と数・使える機材・道具と人の配置をどうするかなどを現地で確認する、「ロケハン」も必要になります。
ロケハンについては以下のページで詳しく解説しているので、気になる方はあわせてご覧ください。
スムーズなロケハンに必要な事前準備とやり方を紹介
オンライン配信前の最重要項目!リハーサルのやり方
数あるオンライン配信の準備のなかでも、最も大切といえるのがリハーサルです。どのように行えばいいのかを解説していきます。
リハーサルの種類
まず、リハーサルには大きく分けて2種類あるため、それぞれどんな内容なのかを紹介します。
テクニカルリハーサル
テクニカルリハーサルとは、本番と同じ場所・流れのなかで、照明・音響・映像といった機材が正常に動作するか確認を行うリハーサルのことです。技術的なチェックのため、出演者がいなくても実施することができます。
ランスルー
ランスルーとは、場所や流れはもちろん、出演者の服装やメイクなども本番さながらの状態に整えて、本番と同じメンバー・環境で台本通りに「通し」(最初から最後まで)のリハーサルを行うものです。状況により、途中で止めたりやり直したりする場合もあります。
なお、本番前の最終確認でのリハは「ゲネプロ」と呼ばれ、参加者(客)がいない以外は本番とまったく同じ環境で、途中で止めることなく通しで行われます。
本番の環境を作る|会場設営・機材の設置など
ここからは、リハーサルの前に行う準備について説明します。
はじめは本番の環境作りです。オフラインでのイベントなどに比べると設営するものは少ないですが、必要に応じて会場設営を行い、機材を組み立てたり所定の場所に配置したりします。
通信環境のチェック
会場(配信拠点)のインターネット環境のチェックも必要です。配線や速度などを確認します。リハーサルの最中も、回線が安定しているかチェックしながら進めていきましょう。
本番での参加者の環境にも注意
オンライン配信では、インターネット環境は主催者だけが整えればいいわけではありません。映像や音響のトラブルがなるべく起こらないよう、参加者にも推奨するインターネット環境を伝えておき、備えてもらうことが大切です。
詳細なリハーサルを開始!内容や確認事項は?
次に、実際にリハーサルを行う際、何をしてどんな点をチェックするのかを項目に分けてお伝えします。
台本の読み合わせ
まず、司会者・登壇者など、配信でしゃべる人が台本の進行にあわせてそれぞれの原稿を読み合わせます。「リハーサル」と聞いて思い浮かべる方が多い内容なのではないでしょうか。
人物やスライド資料などの映り具合のチェック
配信中に画面に映し出す対象物の明るさや見え方、画質などを確認することも大切です。見づらい映像では視聴者にストレスを与えてしまうため、しっかりチェックしましょう。
カメラのスペックによって見栄えがまったく違う場合もあるので、カメラにこだわるのもおすすめです。
カメラアングルの確認や画面切り替え
司会者・登壇者を映すときの角度のチェックや、画面を切り替える際にスムーズに行えるかなども確認しましょう。視聴者を見下ろすような角度になると、威圧的に感じられてしまう可能性もあります。
また、定点固定では視聴者を飽きさせる恐れもあるため、専属のカメラマンをつけ、適宜話す人をカメラで追ったり引きで撮影したりしながら動きを出すことも大事です。見せ方を工夫するだけでも、理解のしやすさや面白さに違いが出てきます。
マイクやBGMの音量・音質は適切か
オンライン配信では、音響も重要です。話す人の声が通りやすいか、BGMのボリュームが大きすぎる(または小さすぎる)ことはないか、ハウリングしないかどうかなどのチェックをしましょう。
機材が正常に動作しているか
テクニカルな面もチェックしておかなければなりません。機材の操作に慣れておくと同時に、正しく接続できているか、正常に動いているか、機能に不具合がないかをしっかり確認しましょう。
リハーサルは本番と同じ曜日・時間に行うことも大切
リハーサルでは場所を本番と同じにすることはもちろん、インターネットの回線速度は曜日や時間帯によって変化するため、リハーサルも本番と同じタイミングでやるのがベストです。
万が一不具合があった場合に備えをしなければならないため、1~2週間前に実施しましょう。
リハーサル後にはトラブルや問題点への備え・対策を
リハーサルをすることで問題点が見えて事前に対策を取ることができ、本番中に何か起きた場合にも冷静に対処しやすくなります。
また、オンライン配信で起こりやすいトラブルを知っておき、備えをしておくことも大切です。ぜひ下記の記事も参考にしてください。
オンライン配信でトラブルが起きたら?ライブ配信の失敗例や対策法を紹介
本番後の効果検証や振り返りも重要
オンライン配信は、準備と本番で終わりではありません。参加者にアンケートを取って意見・感想を集めたり、配信の参加者データを取得したりして、内容を分析し、効果検証・反省を行うことも重要です。
貴重なデータや意見を社内で共有し、次回の施策に役立てましょう。
また、ライブ配信した場合は、録画してアーカイブを配信するなどのアフターフォローも行いましょう。リアルタイムで参加したが内容を見直したいという方や、見逃した方も視聴できます。
アーカイブは企業にとって財産になるもので、編集の仕方によっては自社サイトに掲載したり営業ツールとして活用したりすることも可能です。
配信業者の手を借りる方法も
オンライン配信を配信代行や出張配信などのプロに委ねる方法もあります。
KOUTENは、3つのタイプのスタジオと配信のための専用機材を揃えており、200~500Mbpsという安定した高速インターネット回線も備えた配信スタジオです。
オンライン配信に精通したスタッフも常駐しているため、配信をしたことのない企業も安心してご利用いただけます。
リハーサルをしっかり行ってオンライン配信を成功に導こう
今回見てきたように、リハーサルと準備を念入りに行うことがオンライン配信成功の鍵です。企業の配信においては失敗が許されないシーンもあるため、リハーサルと備えをしっかり行い、本番に臨みましょう。
また、配信が不安な場合は、KOUTENの利用も検討されてみてはいかがでしょうか。配信の内容や規模にあわせてスタッフがサポートを行うので、お気軽にご相談ください。