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オンライン記者発表会を実施するメリットやデメリットとは?成功に導く4つのコツや注目されている背景について解説
記者会見の新しい形として「オンライン記者発表会」が世間の注目を集めています。
しかし、オンライン記者発表会のどのような点がメリットでデメリットは何なのか、詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか?
この記事では、オンライン記者発表会のメリットやデメリット、成功させる4つのコツやよく活用されるツール、オンライン記者発表会の3つのタイプについて紹介します。
オンライン記者発表会のメリットやデメリット、記者発表会を成功に導くコツについて知りたい方は参考にしてみてください。
オンライン記者発表会を実施する5つのメリット
オンライン記者発表会を実行するメリットは、以下の5点にまとめられます。
- 事前編集した高クオリティの映像を流せる
- オンライン上でより多くの人に見てもらえる
- 記者発表会に参加するゲストのスケジュール調整が簡単
- 企画から記者発表会の会場確保までスムーズに進められる
- 会場運営のコストを削減できる
オンライン上での非対面での記者発表会が注目を集めている背景には、コスト削減や視聴数の増加が見込める点、高クオリティな映像編集ができる点が挙げられます。
これらのメリットについて具体的に知って、自社がオンライン記者発表会を実施するべきかどうか考えてみましょう。
1.事前に編集したクオリティの高い映像を流せる
オンライン記者発表会では、高クオリティな動画や演出を映像でまとめて公開できます。
ライブ配信で記者発表会の様子を伝えられるだけでなく、作り込んだ映像を会見中に流すことで、視聴者に対して視覚的に商品やサービスをアピール可能です。
2.オンライン上でより多くの人に参加してもらえる
オンライン記者発表会は、実際に会場へ足を運ぶのが難しい方でも、手持ちのスマホやタブレット、パソコンからインターネットを通じて参加できる点がメリットです。
自社で記者発表会を実施しても、他社の会見との兼ね合いや諸用が重なり、参加者が集まらないこともあるでしょう。
しかし、オンライン記者発表会であれば参加のハードルが下がるので、より多くの視聴者に記者発表会を見てもらえる可能性が高まります。
3.記者発表会の関係者やゲストのスケジュール調整が簡単
オンライン記者発表会に参加しやすいのは、視聴者だけでなく出演者も同じです。自社の担当者はもちろん、記者発表会のゲストもオンライン上で記者発表会に参加できます。
たとえば、記者発表会の会場に出席できなくても、他の場所からオンライン上で参加も可能です。そのため、関係者やゲストのスケジュール調整が比較的簡単です。
オフライン記者発表会と比較すると、少ない人数のスタッフでオンライン記者発表会を運営できるので、その点もスケジュール調整が容易な理由だといえます。
4.企画してから短期間で記者発表会を実施できる
オンライン記者発表会は、会場をおさえなくても自社内からでも配信できるので、企画してから会見を実施するまでの時間を短縮できます。
記者発表会の予定を立ててから、迅速に会見を行いたいと考えているなら、オンライン形式で実施するのがおすすめです。
5.会場運営のコストを削減できる
オンライン記者発表会を実施するメリットは、会場運営のコストを削減できる点です。
オフライン記者発表会だと、参列者の受付・管理、会場運営、司会進行を行う必要があり、スタッフを動員して、会場運営をしなければなりません。
しかし、オンライン記者発表会であれば、特定の配信機器の準備や少数のスタッフで運営を行うだけでいいので、人件費や運用コストを削減できます。
オンライン記者発表会を実施する3つのデメリット
オンライン記者発表会には多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。
- サービスや商品の魅力が画面ごしに伝わりにくい
- メディア関係者が質疑応答しやすい仕組みが必要
- 会場での演出が伝わりづらいことも
オンライン記者発表会は、自社が伝えたいイメージや商品・サービスについて、実際に会場で伝えられないのがデメリットです。
これらのデメリットについて確認して、自社でオンライン記者発表会を行う場合に、どのようなデメリットがあるのかを考えてみましょう。
1.実際にアピールしたいサービスや商品の魅力が伝わりにくい
オンライン記者発表会のデメリットは、自社の商品やサービスを参加者に対してアピールしにくいことです。会場で商品やサービスの試食や体験をしてもらえるオフライン記者発表会とは異なり、オンライン記者発表会は画面ごしでしかPRできません。
自社の商品・サービスをリアルに体験してもらうことが難しいオンライン記者発表会では、商品やサービスの伝え方を、一般的な記者会見よりも工夫する必要があります。
2.メディア関係者が質問しやすい司会進行や仕組みが必要となる
オンライン記者発表会は参加者の表情やリアクションが見えづらく、参加者からの質疑応答を受けにくいといったデメリットがあります。
記者発表会のプログラムの中で、意図的に質疑応答の時間を設けたり、進行役の人が視聴者に対して質問がないか随時聞いてみたりする工夫が必要です。
3.会場での演出が画面越しに伝わりづらいこともある
オンライン記者発表会では、自社の商品やサービス、新商品の発表をしても、オフライン記者発表会のような臨場感が伝わりづらいことも考えられます。
配信映像でしかアピールできないので、商品やサービスの魅力について伝えられるように、より一層工夫しなければなりません。
「オンライン記者発表会で視覚的・聴覚的に伝わりやすい演出は何か?」を考えて、自社が記者発表会で取り入れる演出を検討しましょう。
オンライン記者発表会を成功させる4つのコツ
オンライン記者発表会を成功させるためには、以下のコツをおさえることが重要です。
- 音声・映像に問題がないか事前テストをする
- 事前に発表用の写真を用意しておく
- 参加できなかった人向けにオンデマンド配信
- オンライン上でも魅力が伝わりやすい映像やプレゼン
これらのコツをおさえて、オンライン記者発表会を成功へと導きましょう。
1.音声・映像に問題ないかテストをする
オンライン記者発表会に向けて事前に映像・音声機材のチェック・リハーサルをし、トラブルが起きないように、何度も接続チェックをしておくことがおすすめです。
オフラインで実際にスタジオ内で接続テストをすることもあれば、オンライン上で発表会のリハーサルをする方法もあります。
企画から当日のオンライン記者発表会まで代行運営してくれるサービスもあるので、記者発表会を手際よく行いたい場合は、代行サービスの利用を検討するのもおすすめです。
2.事前に発表用の写真を用意しておく
オンライン記者発表会で撮影される写真は、配信サービスでのキャプション撮影となります。
取材用の高機能な撮影機器を使用できないので、会場の臨場感が伝わるようなリアルな写真は撮影しにくいでしょう。また、メディアに掲載できるような写真を配信中にタイミングよく撮影するのも難しいです。
そのため、オンライン記者発表会を実施する際には、メディア掲載用の写真を準備して、企業サイト上でダウンロードできるようにしておくのが大切です。
オンライン記者発表会に向けて準備をする際には、メディア掲載用の写真を前撮りしておきましょう。
3.参加できなかった人向けにオンデマンド配信をする
オンライン記者発表会に参加できなかった人に向けて、後から自由に視聴できるアーカイブを残しておくことが大切です(オンデマンド配信)。
オンデマンド配信体制を整えておくことで、さらなる視聴数の増加が見込めることになり、記者発表会の効果が上がるでしょう。
4.オンライン上でも伝わる映像やプレゼンを考える
オンライン記者発表会では、画面ごしでも発表会の内容や魅力が伝わりやすい映像や演出を考えることが大切です。商品・サービスを体験せずに、内容や魅力について明確に伝えられるような工夫をしましょう。
具体的には、映像で商品やサービスの詳細な使い方や活用法を紹介したり、他の商品・サービスとの違いについて映像でわかりやすく説明したりするのがおすすめです。
オンライン記者発表会を実施できる3つのツール
オンライン配信スタジオ「KOUTEN」でも導入実績のある、オンライン記者発表会を実施するのに最適なツールは以下の3つです。
- YouTube Live
- Zoom
- Facebook Live
これらのツールの特徴について知って、自社がオンライン記者発表会をする場合に、どのツールを活用するべきか考えてみましょう。
不特定多数の視聴者に対してはYoutube Live
YouTubeは言わずと知れた動画配信プラットフォームで、オンライン記者発表会ができるYouTube Liveの機能もあります。世界中に多数のユーザーがいるYouTubeの配信機能を活用することで、不特定多数の視聴者に記者発表会を公開できます。
オンデマンド配信や特定の相手に対するコメント返信・質問に対する応答も可能なので、視聴者とのコミュニケーションをとれるのも特徴です。
オンライン会見ツールとしての認知度が高いZoom(ズーム)
オンライン配信ツールであるZoomは、オンライン記者発表会やオンラインセミナー向けのツールとして世間に広く認知されています。チャット機能や録画機能など機能が豊富で、あらゆる形式のオンライン記者発表会に対応可能です。
スマホからでも手軽に配信できるFacebook Live
Facebook Liveは、スマホやタブレット、パソコンなど、デバイスに関係なく配信・視聴ができる利用しやすさが魅力のオンライン配信ツールです。
世界的なSNSであるFacebook上で、オンライン記者発表会について宣伝できることに加え、配信中の動画を拡散できるのがメリットだといえます。
オンライン記者発表会には3つのタイプがある
オンライン記者発表会には、主に3つのタイプがあります。
- ライブ配信型
- オンデマンド配信型
- ハイブリッド型
タイプごとの違いを知って、どの形式でオンライン記者発表会を実施するかを検討してみましょう。
1.リアルタイムでライブ中継-ライブ配信型
ライブ配信型のオンライン記者発表会は、リアルタイムで行われている記者発表会をオンライン上でライブ配信する形式です。撮影中の様子をそのまま配信できるのが魅力ですが、リアルタイムで視聴する必要があります。
2.事前に撮影した動画を配信-オンデマンド配信型
オンデマンド配信型のオンライン記者発表会は、すでに実施された記者発表会を特定のプラットフォーム上にアーカイブとして保存し、後から自由に閲覧できる形式のオンライン記者発表会です。
好きな時間に記者発表会の様子を視聴できますが、視聴者からの質疑応答を受けられません。
3.ライブとオンデマンドの併用-ハイブリッド型
ライブ配信型とオンデマンド配信型のハイブリッド型の配信方法もあります。リアルタイムで記者発表会を配信できるほか、オンデマンド配信で見逃し配信も視聴可能です。
ライブ配信とオンデマンド配信の良い所どりができるハイブリッド型は、より多くの視聴者に自社の商品・サービスをアピールしたい方におすすめだといえます。
オンライン記者発表会が注目されている背景
コロナ禍以前と比較すると、対面での仕事や記者発表会が減少している一方で、オンライン記者発表会のニーズは増加しているのが現状です。
オンライン記者発表会のニーズが高まっている背景には、メディア関係者の利便性向上や他人との接触機会を避ける傾向が強まっていることが挙げられます。
コロナ禍を契機とした仕事や記者発表会のリモート化やオンライン化は、社会におけるニーズの高まりと共に今後も増えていくでしょう。
オンライン記者発表会を成功させるために、最適な配信ツールやサービス選びをしよう!
この記事では、オンライン記者発表会を実施するメリットやデメリット、成功に導く4つのコツを解説。加えて、よく使われるオンライン記者発表会のツールやタイプについても紹介しました。
オンライン記者発表会は、主催者と参加者、双方にとって利便性が高く、多くの人に自社の商品・サービスを知ってもらえるのが魅力の配信方法です。ただし、画面ごしの映像しか伝達手段がなく、視聴者に伝わりやすいように工夫する必要があります。
また、配信中の接続トラブルに見舞われる可能性もあるので、入念なリハーサルを繰り返して本番にのぞむことが大切です。
オンライン記者発表会をうまく活用して、自社がアピールしたい商品やサービスをより多くの視聴者に配信してみましょう。