オンライン配信
Zoomを利用したオンライン配信の3つの方法とは? メリットと注意点を解説
Zoomというプラットフォームを利用してオンライン配信を行う方はたくさんいます。しかし、はじめて利用する方は、やり方がわからずどうすればいいのか困っている、という場合もあるのではないでしょうか。
今回は、そんなお悩みを解消すべく、Zoomでオンライン配信を行う際の方法を解説します。また、Zoomにはいくつかの配信方法があるため、それぞれの特徴もお伝えします。自社の状況や配信したい内容などに応じて利用してみましょう。
Zoomを利用したオンライン配信の方法とは?
Zoomは世界中で利用されているオンライン会議ツールです。会議ツールとはいえ、多様なシーンで活用することができます。以下では、Zoomを利用するメリットとZoomを利用したオンライン配信の方法について説明します。
なぜZoomはおすすめなの? メリットを紹介
まず、オンライン配信においてZoomをおすすめする理由を4つに分けてお伝えします。
1. 操作が簡単で参加しやすい
1つ目は、Zoomは操作が比較的簡単なことに加え、参加者はログインしなくてもアクセスできるので参加しやすいという点です。配信用のURLをクリックするだけで視聴できます。
2. コミュニケーションが取りやすい
2つ目は、Zoomは双方向コミュニケーションを前提に作られているため、主催者と参加者がお互いにコミュニケーションを取りやすい点です。ミーティング中の質疑応答など、双方向のやりとりが必要な配信で活躍します。
3. 録画ができる
3つ目は、録画できる点です。Zoomの内容は録画して保存することができ、あとで配布して視聴者に共有することも可能です。録画したZoom映像の配信方法は後述しますので、ぜひ参考にしてみてください。
4. 無料プランがある|有料プランへ切り替えも
4つ目は、無料でも利用可能な点です。参加できる人数や連続配信時間など、利用内容に制限はありますが、無料プランもあるのではじめやすいです。状況にあわせて有料プランに切り替えることもできます。
Zoomを利用する注意点は?|向かないイベントもある
Zoomを利用するときに注意したい点もあります。画角が固定されるため、動きのあるイベントや複数人が登壇して広い画角が必要なシーンなど適さない内容もあることや、参加者が操作を誤り進行が妨げられる場合があることなどです。
ただし、Zoomの契約内容や使い方によってはそのようなマイナス面をカバーすることができます。大きなイベントの開催や参加者の強制退出の方法などもマスターするとさらに便利です。
オンライン配信の3つの方法を紹介
ここまで見てきたようにメリットの多いZoom。ここからは、Zoomを利用したオンライン配信の方法を紹介します。
1. ライブ配信|Zoomミーティング
Zoomミーティングは、参加者全員が自分の画面を共有できたり、少人数ごとに分けてグループディスカッションを行えたりと、積極的に双方向での意見交換を行える機能です。画面共有は、1人1人がプレゼンを行うようなシーンでも活躍します。
2. ライブ配信|Zoomウェビナー
Zoomウェビナーは、ホスト(主催者)やパネリスト(登壇者)が主導して進行する配信です。ミーティングとは異なり、画面共有ができるのもホスト・パネリストのみで、大人数が参加するセミナーやイベントに向いています。
なお、ウェビナーを開催する場合は有料契約が必要です。Zoomウェビナーに関しては、以下のページでも解説しているのでご覧ください。
Zoomウェビナーとは? 特徴と便利な機能について解説|ウェビナーはどんな場面で活用できる?
3. オンデマンド配信|ミーティング・ウェビナー
オンデマンド配信とは、視聴者が見たいときに見られるように動画をアップロード・共有する方法です。
Zoomでは、ミーティングもウェビナーもリアルタイム配信中に録画(アーカイブ)することができます。アーカイブをオンデマンド配信すれば、見ていない人が後日見ることもできますし、見た人が内容を見返すことも可能です。
オンデマンド配信については、下記の記事で詳しくお伝えしています。
オンデマンド配信とはどういう意味?メリットや活用シーンを紹介
目的に合うのは? オンライン配信方法のメリット・注意点を紹介
前章の内容から、Zoomのオンライン配信方法には種類があることがわかりました。ここでは、それぞれの方法のメリットと注意点を挙げます。
1. Zoomミーティングでライブ配信を行うメリットと注意点
まずは、Zoomミーティングでライブ配信を行うメリットと注意点についてです。
メリット|開催・参加が簡単にできる
ミーティングの大きなメリットは、ホストも参加者も操作が簡単なことです。ホストはZoomのアカウントを作成し、「ミーティングを開催する」というボタンから日時を設定して、URLを参加者に共有するだけで開催できます。
参加者はZoomのアカウントがなくても(ログインしなくても)ワンタップで参加できるので、操作が簡単でスムーズです。
注意点|参加者の誤作動が影響しやすい
ミーティングで気をつけたいのは、参加者による誤った操作です。誰でもマイクとカメラのオンオフや画面共有ができるため、自分が行うタイミングでないときにオンにしてしまうと、ミーティングの進行に影響が出る恐れがあります。
2. Zoomウェビナーでライブ配信を行うメリットと注意点
次に、Zoomウェビナーでライブ配信を行うメリットと注意点をお伝えします。
メリット|視聴者の権限を設定できる
ウェビナーでは、ホストとパネリストが大きな権限を持ち、一般の視聴者は画面共有やカメラのオンができません。また、視聴者のマイクをオフ(ミュート)にできるので、視聴者が誤って自分側の音声を流してしまう心配もないのです。
一方で、視聴者に発言を求めたいときには、ホストやパネリストが操作することで特定の視聴者のマイクをオンにすることもできます。
なお、ウェビナーにおけるマイクやカメラのオンオフについては、以下のページで詳しく解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
Zoomウェビナーのカメラ・ミュートは視聴者画面から切り替えできる? 参加者が使える機能を紹介
注意点|有料プランに登録する必要がある
Zoomウェビナーを開催する際に注意したいのは、Zoomの有料プランの契約が必須であることです。そのうえで、ウェビナー参加者の人数に応じた有料のライセンスも必要です。
ウェビナーを開催する際の料金プランに関しては、以下の記事で詳しくお伝えしています。費用が気になる方はチェックしてみてください。
Zoomウェビナーの料金プランとライセンス購入手順を紹介! ミーティングとはどこが違うの?
3. Zoomでオンデマンド配信を行うメリットと注意点
ここでは、Zoomミーティングとウェビナーでオンデマンド配信を行う場合のメリットと注意点を説明します。
メリット|配信時のトラブルを防ぎやすい
Zoomのオンデマンド配信でのメリットは、ライブ配信とは異なり動画の編集ができることです。ライブ中に何らかのトラブルが起きていても編集でカットしたり、字幕や効果音などを追加したりすることができます。
なお、Zoomのオンデマンド配信では、ライブ配信を録画して配信するやり方以外に、ライブ配信は行わずに動画を事前収録して編集し、配信する方法もあります。
注意点|双方向のコミュニケーションが取りにくい
オンデマンド配信の注意点としては、一方向の発信になりがちなところです。ライブ配信ではリアルタイム感がありその場での質疑応答も可能ですが、録画したものを配信すると双方向でのやりとりが難しい部分があります。
ZoomウェビナーとYouTubeを連携させてライブ配信を行うには?
ここまで、Zoomを利用したオンライン配信の方法やメリットなどをお伝えしました。つづいては、ZoomウェビナーとYouTubeを連携させてライブ配信を行う方法について見ていきましょう。
なお、YouTubeでのオンライン配信については以下のページで詳しく紹介しています。
企業がYouTubeでオンライン配信を行う4つのメリットとは|準備から配信までの流れを解説
1.Zoomの設定をしよう|アカウントの変更など
はじめに、Zoomのアカウントを持っていない方は取得し、配信のための設定をします。有料アカウントでないとウェビナーの配信ができないため、無料アカウントの場合は有料プランに変更しましょう。
ストリーミング配信を許可しておく
Zoomの「設定」から「ライブストリーミング配信を許可する」をオンにし、「YouTube」と「カスタムライブストリーミング配信サービス」にチェックを入れて「YouTube Live」を有効化しておくことも必要です。
2. YouTube側の設定をしよう|アカウントの取得など
YouTubeの設定としては、アカウントを取得してチャンネルを開設しておくことが必要です。YouTubeはZoomとは異なり、無料アカウントでもかまいません。
YouTubeLiveの有効化を行おう
YouTube Liveの申請をして、有効化しておきましょう。アカウントの認証からライブ配信ができるようになるまでに時間がかかるので、数日前に済ませておくなど注意が必要です。
配信枠を準備しよう|配信方法など
配信方法・タイトル・公開範囲などを設定し、配信枠の準備も済ませましょう。
3. 連携させて配信しよう|すぐに配信・配信予約
ZoomとYouTubeの連携配信には、そのまますぐに配信する方法と配信予約をする方法があります。
すぐに配信する際は、Zoomで「開始」を押して配信スタートしたのちに、詳細から「ライブ中 YouTube」を選択します。
「Zoom ウェビナーをYouTubeライブにブロードキャスト」という画面の「プライバシー」の設定を「プライベート」にし、「ライブへ」にすると、YouTubeに移動してZoomの配信と同じ画面が表示され、両方で配信がはじまります。
配信予約をするには?
配信予約を行うときは、YouTubeで準備した配信枠の「ストリームURL」と「ストリームキー」をZoomに入力する必要があります。Zoomでウェビナーを作成し、「ライブストリーム配信」の設定項目にそれぞれ入力します。
配信の予定時刻が近くなったら、Zoomのウェビナーを起動して「ライブ中 カスタムストリーミング配信サービス」をクリックすると、双方での配信がはじまります。
ZoomウェビナーとYouTubeを連携させてオンデマンド配信を行うには?
ここでは、ZoomウェビナーとYouTubeを連携して、Zoomで録画した映像のオンデマンド配信を行う方法について説明します。
Zoomですること|ウェビナー映像をダウンロードしよう
はじめにZoomのサイトにログインして、メニューから「記録」をクリックし、配信したいウェビナーの映像を選んでダウンロードします。
YouTubeですること|ウェビナー映像をアップロードする
次に、YouTubeにログインして、「YouTube Studio」から「作成」をクリックします。「動画をアップロード」にして、先にダウンロードしたZoomの動画を選択すればOKです。
メリットと注意点を押さえて目的に合ったオンライン配信方法を選ぼう!
Zoomを通じてオンライン配信方法をする場合、簡単で操作しやすい、録画ができるなどのメリットがあります。
ミーティングは無料でも利用でき、ウェビナーは大規模なイベントやセミナーでも便利です。注意点も考えながら、自社の目的に合ったオンライン配信方法を選びましょう。
また、ZoomとYouTubeを連携して双方で配信することも可能です。KOUTENでは、ZoomおよびYouTubeのライブ配信に対応しています。配信の際にオンラインスタジオを利用することも、1つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。