動画広告
動画広告とは? 効果とメリットを解説|動画広告の効果をUPさせる4つのポイント
マーケティングにおいて、動画広告への注目が高まっています。しかし、動画広告にはどのような特徴があり、どんな点がいいのかということを理解できていない方もいるのではないでしょうか。
そこで、動画広告を他の広告と比較しつつ、期待できる効果やメリットについて解説します。また、動画広告を活用するためのコツも紹介するので、これから動画広告を取り入れたい方はぜひ参考にしてみてください。
動画広告とは? テレビCMやチラシとどこが違うの?
はじめに、動画広告とはどんな広告のことをいうのか、ほかの広告とはどこが違うのかという概要について解説していきます。
動画広告とは?|動画を利用したWebでの広告
動画広告というのは、動画コンテンツを使って宣伝する広告のことです。主にインターネット上で用いられます。動画アプリなどの利用者が増加していることから、マーケティング業界で需要が高まっている宣伝方法です。
テレビCMとの違いとは?
動画広告とテレビCMの違いはどのような点なのかというと、テレビCMは放送される時間が決められているのに対し、動画広告は配信する時間に決まりがないことが挙げられます。
また、広告にかかる費用も異なり、一般的にテレビCMは1回あたり数万円~100万円ほどと高額ですが、動画広告は1再生につき2円~30円程度です。
紙媒体の広告との違いとは?|チラシ・フリーペーパーなど
チラシやフリーペーパーなど紙媒体の広告は、スマートフォンの普及などの影響で、そもそも見られる機会が少なくなっています。
さらに、どれくらいの相手に見てもらえたかなどの効果の測定が難しく、何部制作すればいいのかわかりにくいという側面があります。作りすぎてムダな費用になる可能性もあるのです。
しかし、動画広告は動画の視聴者が増加していることから人の目に触れる機会が多く、何人に視聴されたか、最後まで見てもらえたかなどのデータも得ることができます。
バナー広告・テキスト広告との違いとは?
バナー広告とは、Webサイトの広告枠に表示される画像型の広告のことです。また、テキスト広告とはキャッチコピーなどを使って文字だけで表示される広告のことをいいます。いずれも動画広告に比べてデザイン性が乏しく、アプローチしづらいです。
動画広告は動きや音声などをつけてクリエイティブに制作できる反面、制作に手間がかかるという注意点もあります。
動画広告の威力とは? 動画広告の2つの効果を解説
ここからは、マーケティングにおいて動画広告がどのような効果をもたらすのかについて説明します。
1. 認知拡大|テレビを見ない世代に強い
インターネットの利用者が増加していることから、動画広告は認知拡大効果が見込めます。総務省の調査によると、特に10代20代はテレビの利用時間よりもインターネットの利用時間のほうが2~3倍長いという結果が出ており、若者を中心にアプローチできます。
動画広告を目にする人が増えた|スマホユーザーの増加など
認知拡大をあと押しする理由として、スマートフォンの普及などによってテレビよりもインターネット動画を見る人が増え、結果として動画広告を目にする人が増えたことが挙げられます。
スマホユーザーが動画を見る時間は、2015年から2019年までの5年間で約4倍になっているというデータもあります。
2. 販売促進|動画マーケティング
会員登録や商品購入など、販売促進の効果にも期待できます。広告を見て、興味を持ち、欲しい(利用したい)と感じ、購入に至るという消費者の心理や行動を考えた動画広告を制作することで、大きな反響を得られます。
静止画よりも印象に残りやすい|情報量が多い
販売促進をあと押しする理由としては、動画は静止画よりも一度に伝えられる情報量が多く、印象に残りやすいことが考えられます。文字や写真に比べ、動画が与える情報量はおよそ5,000倍にのぼるともいわれているためです。
なぜおすすめ? 動画広告の6つのメリットとは
つづいては、前章のような効果が見込める動画広告を導入することによって、どのようなメリットが得られるのかを紹介します。
1. 伝えられる情報量が多い|視覚と聴覚に訴えられる
前章でも述べたように、動画は静止画よりも盛り込める情報量が多いです。静止画では視覚のみに情報が入ってきますが、動画の場合は視覚だけでなく、音声によって同時に聴覚にも訴えることができます。
動きもつけられるため、短時間でさらに多くの情報を視聴者に届けられます。
2. イメージを伝えやすい|商品やサービスの特徴を表現できる
静止画やテキスト広告に比べ、動きや音声を加えられる動画広告は商品やサービスの特徴をリアルにわかりやすく表現できるため、イメージを伝えやすいという点もメリットです。
3. 拡散力がある|SNSに強い
SNSへ動画広告を掲載した場合、見たユーザーが興味を持ってくれれば、シェアされてどんどん拡散されていくことが期待できます。その結果、自社ではリーチできない層にも届く可能性があるのです。
4. 新規ユーザーの開拓にも役立つ
3番の内容のように今までリーチできなかったターゲットにアプローチできれば、新規ユーザーの開拓にもつながる可能性があります。この、潜在的な顧客の掘り起こしに期待ができるという点も大きな魅力です。
5. 比較的低予算から出稿できる
動画広告は、テレビCMと比べると広告費が安く抑えられやすい点もメリットです。前でも触れていますが、通常、テレビCMは1回出すのに万単位の費用がかかる一方、動画広告は1再生あたり高くても数十円程度と大きな差があります。
ただし、配信媒体によって料金体系が異なるため、前もって調べておくことが必要です。
6. 効果検証がしやすい|クリック数・再生数など
動画広告には、紙媒体などと比べて効果検証がしやすいというメリットもあります。利用する媒体にもよりますが、インプレッション数や再生数、クリック数、会員登録数などマーケティングに有用な情報が得られるため、データを分析して次に活かすことが可能です。
動画広告を制作する前に! 押さえておきたい3つの注意点
ここまで見てきたようにメリットが豊富な動画広告ですが、気をつけておきたい点もあります。どのような点なのか、以下で解説していきます。
1. ほかのWeb広告に比べて制作費用や時間がかかる
動画広告は、テキスト広告やバナー広告など他のWeb広告に比べて制作にコストや時間がかかります。自社内で制作する場合はある程度調整もできますが、外注した場合は特に費用がかさみやすくなるため、注意が必要です。
2. 動画のクオリティに評価が左右される
動画広告は見る人にインパクトを与えることができます。内容やクオリティ次第では商品やサービスに対してよい印象を与えることもできますし、反対にネガティブなイメージを持たれる可能性もあるため、注意しなければなりません。
3. 視聴者の行動や環境によっては見てもらえないことも
動画広告は、視聴者に興味を持ってもらえなければスキップされる可能性があることや、通信状況によって見てもらえない場合があることも、気をつけておきたい点です。
また、一般的なWebページに掲載する場合、広告をブロックするプラグインを入れている方にも見てもらうことができません。
動画広告の効果をUPさせる4つのポイントを解説!
動画広告には、ここまで見てきたようなメリットと注意点があります。そのうえで、効果の高い動画広告を作るにはどうすればいいのか、ポイントをお伝えしましょう。
1. 動画広告の目的を明確にしよう
まず、なぜ動画広告を制作するのかという目的をはっきりさせることが必要です。商品の販売促進やブランドの認知拡大など、何のために制作するのかを明確化しましょう。
2. ターゲットを決めよう
1で決めた動画広告の目的をふまえて、どんな相手に伝えたいのか、性別・年齢・住んでいる場所など細かくターゲットを設定することも重要です。
3. 配信媒体と動画の種類を選ぼう|主な配信媒体を紹介
次に、2のようなターゲットにマッチする配信媒体と動画の種類を選びましょう。以下で主な配信媒体と特徴を紹介します。
YOUTUBE(ユーチューブ)
世界に20億人以上(国内では約6,500万人)もの利用者がいる大手動画配信サイト「YouTube(ユーチューブ)」。YouTubeで配信されている動画を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
YouTubeで何らかの動画を再生する場合、動画の前や途中に広告が表示されるのを目にすると思います。それこそがYouTubeにおける動画広告です。5秒後にスキップできる「Trueview広告」や6秒以内ながらスキップできない「バンパー広告」など種類があります。
YouTube広告の利用にはGoogleアカウントが必要です。チャンネルを開設し、広告に使いたい動画を制作したら、目的やターゲットを選んで予算を決め、出稿しましょう。
Facebook(フェイスブック)
Facebookは、ピークの頃に比べると減少傾向にあるといわれつつも、世界で29億人、日本で2,600万人ものユーザーを抱えるSNSです。
広告用の動画を制作したら、目的・ターゲット・配信先・予算などを決めて配信できます。Facebook社はMeta社という名称に変わり、Instagram・Messenger・Audience Networkといった媒体とも連携されているので、配信先もそのなかから自由に選ぶことができます。
Instagram(インスタグラム)
Instagramは写真や動画の投稿、ライブ配信などができるSNSです。10代~30代の若い世代に人気で、国内に3,300万人ものユーザーがいます。
Instagramで動画広告を出したい場合、InstagramとFacebook両方のアカウントが必要です。持っていない場合はアカウントを作るところからはじめます。出稿の流れはFacebookと同様です。
LINE(ライン)
LINEは国内の利用者が9,200万人にものぼる、メッセージの交換や通話などができるアプリです。
動画広告の配信方法は、動画を制作し、広告用のLINEアカウントを作り、トークリストやLINE VOOMなどLINEのどの部分に広告を出したいのかなど配信の設定を行って申請します。
TikTok(ティックトック)
誰でも気軽に短い動画を配信できるアプリ、TikTokは、国内利用者950万人を誇るSNSです。広告用の動画を制作したら、アカウントの設定画面の「プロモート」から目的・予算・期間・ターゲットを設定し、TikTok側に承認されると配信ができます。
4. 動画広告を制作しよう|最初の数秒で心をつかむ
以上のようなポイントを考慮しながら、ターゲットや商材、配信媒体などに合わせた動画広告を制作します。なるべく広告の途中でスキップされずに最後まで見てもらうためには、最初の数秒で視聴者の心をつかむインパクトが必要です。
効果の高い動画広告を制作して認知拡大&販売促進を狙おう!
動画広告は認知の拡大や商品の販売促進などを狙えるマーケティングの手法であることがわかりました。
スマートフォンの普及により動画視聴者が増加していることや、動画は文字や静止画のみの情報よりも伝達できる情報量が多いことなどから、動画広告では高い効果が期待できます。
広告を配信できる媒体もたくさんあるため、見る人の興味を引く魅力的な動画広告を制作し、上手にターゲットにアプローチしましょう。