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商品紹介動画を制作する際に大事な5つのコツとは
新しい商品・製品・サービスをリリースした際には、商品の使い方・利用シーン・魅力などを紹介する必要があります。紹介の方法にはさまざまな手段がありますが、今回取り上げるのが動画です。
商品やサービスを紹介する動画を制作してマーケティングに活用する方法は、インターネットの普及やスマートフォンユーザーの増加によって注目が高まっています。メリットや動画制作のポイントをお伝えするので、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
商品・製品紹介動画とは?
ここでは、商品や製品の紹介動画とはどのようなものか、また、商品紹介に活かせる動画の特性について説明します。
動画の目的|自社の製品やサービスをわかりやすくアピール
商品・製品の紹介動画を制作する目的は何かというと、消費者に対して自社の商品やサービスをわかりやすいようにアピールすることです。紹介動画により、認知度の向上や販売の促進を目指せます。
商品・製品紹介に活かせる動画の特性とは
動画には、商品紹介や製品紹介に活用できる特性があります。動きや音などを加えられることにより、商品がどのように動作するのか、使うとどうなるかなどを表現できるため、見る人にアプローチする力が強い点です。
このような動画の特性を活かした商品紹介のメリットについては、次の章で詳しくお伝えします。
なぜおすすめ? 商品・製品紹介の動画を制作する4つのメリット
ここからは、前述した動画の特性をふまえ、商品紹介のための動画を制作するメリットをより深く解説していきます。
1. 映像は伝えられる情報が多い|視覚・聴覚
静止画と比べ、動画は動きやテキスト、音を入れられるため、映像・文字・音声で多くの情報を伝えられます。1つの動画内に商品やサービスに関連する内容をたくさん盛り込めて、見る人の視覚や聴覚に訴えることができるので、理解度が深まりやすいのです。
2. 利用シーンをイメージしやすい|無理なく購買意欲をかき立てられる
紹介する製品・サービスを実際に使っている様子を流したり、ナレーションや文字で使用方法の解説を加えたりことで、動画を見る人がその商品を自分で利用するシーンをイメージさせることができます。そのため、スムーズに購買意欲をかき立てやすいです。
形のないサービスも可視化してPRできる
形状がある製品はもちろん、サービスなど形がないものを紹介する場合も、映像として可視化(ビジュアル化)することで利用シーンを想像しやすくなります。
サービスのような無形商品は、静止画ではディテールの部分までは表現しづらいため、アニメーションや音声などを駆使した動画を積極的に活用することがおすすめです。
3. ブランディングにも利用できる|効果的にイメージを定着させられる
動画では単に商品やサービスの紹介をするだけでなく、商品の誕生秘話や自社での取り組みなどの内容を織り交ぜてストーリー性のある動画を制作することで、ブランディングにも活用することができます。
見る人の心に響くような動画にすることで、よいブランドイメージを構築できるでしょう。
4. さまざまな場面で活用できる|自社HP・SNS・広告として出稿など
製品紹介動画は、自社のWebサイトに掲載したり、SNSに投稿したり、広告として出稿したりとオンライン上の多様なシーンで活用できます。
SNSでは、動画を見た人が内容に興味を持ってフォロワーなどにシェアしてくれれば、拡散されてより多くの人に見てもらえる可能性があります。
Web上での動画広告は、マーケティングに取り入れる企業も増えている手法で、メインターゲットにアプローチしやすいよう、出稿前にペルソナを設定することが可能です。
また、オフラインでも、展示会やお店の陳列棚など商品を公開・販売する場面で紹介動画を流すことにより、自然に宣伝を行えます。資料やカタログよりも頭に入りやすく、動画を見て興味を持ったターゲットが、その場で商品を手にできるのが大きなメリットです。
押さえておきたい注意点とは?|コストがかかるなど
上記のように、商品を紹介する動画にはたくさんのメリットがありますが、動画の制作前に押さえておきたい注意点も存在します。
1つ目は、動画の制作に時間とコストがかかる点です。1本の動画を完成させるまでに数カ月を要する場合もあり、費用は外注すると数十万~数百万円必要になる場合もあります。
2つ目は、動画のクオリティです。商品のよさが伝わりにくい、見る人の興味を引けないような動画は、逆によくないイメージを与える可能性もあるため、完成度の高い動画を制作することが重要です。
思わず手にとりたくなる!より効果の高い動画を制作する5つのコツ
では、前章で紹介したメリットを最大限に引き出せるような、より効果の高い動画を制作するにはどうすればいいのでしょうか。制作時のポイントを解説します。
1. ターゲットを明確にしよう
動画を制作する前に、まずはどんなターゲットに向けた内容にするのかを考えることが大切です。その商品を手に取ってほしいのはどんな方か、年齢・性別・職業・居住地などのペルソナを設定しましょう。
ターゲットの課題を掘り下げよう
ターゲットはどのような課題を抱えており、商品が課題に対してどんな答え・助けを与えるのかを考えます。ターゲットのニーズを深く理解し、動画によって共感や解決に向けたアプローチを行うことが重要です。
ターゲットに合わせた商品の強みをピックアップしよう
ターゲットには紹介したい商品・サービスのどんな点が刺さるのか、強みや他社製品との差別化ポイントを押さえておくことも大事です。ほかにはない、その商品ならではの特徴をピックアップしてみましょう。
2. 主な配信先を考えよう|自社HP・SNS・サイネージなど
自社サイトやSNS、屋内外に設置されたデジタルサイネージ(電子掲示板)など、ターゲットに商品紹介動画を見てもらうための配信先を考えます。
ターゲットはどんな媒体・アプリなどを利用する?
オンラインで動画を配信する場合、ターゲットが多数利用するアプリや媒体をチェックしておくことが重要です。
たとえば、どの世代でもLINEやYouTubeは利用者が多く、Instagramは10代~30代、TikTokは10代が圧倒的に強いといったように、各媒体の利用世代に違いがあります。ターゲットに合った媒体を選ぶと、より視聴されやすく刺さりやすいでしょう。
なお、1つの媒体で限定公開するよりも、複数の媒体を活用したほうが見てもらえる機会が増えます。また、InstagramとFacebookを連携すると1回の投稿で両方に公開されるなどのやり方もあり、1つ1つ投稿する手間が省けて便利です。
3. 商品紹介動画の目的を決めよう
ターゲットと配信先が決まったら、商品紹介動画によってターゲットにどんな影響を与えたいかという目的を定めましょう。どんな目的があり、どのような動画にすればいいのかについて以下で紹介します。
認知してほしい|つかみのある短い動画
製品やサービスの認知を最大の目的とする場合は、短くてつかみのある動画がおすすめです。強いインパクトを与えて見る人の興味を引き、商品を印象づけましょう。
理解してほしい|商品の特徴や用途を紹介する動画
商品やサービスの理解を目的とする場合は、商品の特徴や用途を端的に紹介する数分の動画がおすすめです。安心感や信用を持ってもらえるような内容の動画を制作し、理解を深めてもらいましょう。
購入を促したい|商品の詳細な機能紹介やデモを交えた動画
商品やサービスの認知と理解を経て、最終的にターゲットに購入を促したい場合には、商品の詳しい説明やデモンストレーション、お客様の声などをまとめた少し長めの動画がおすすめです。
どうやって使うのか、使った結果どんな効果やメリットが得られるのかなどを深く伝えることにより、欲しい・買いたいという気持ちを高めて購買につなげることができます。
ただし、SNSに掲載する場合など、媒体によっては長時間の動画はアップロードできない、視聴されにくいということもあります。そのような場合は、媒体の特性に合うような動画を制作することが大切です。
4. メッセージを絞り込もう|テーマの選定
ターゲットや紹介動画の目的を決めたら、動画に込めたいメッセージを絞り込み、テーマを決定しましょう。
商品に対する思いや商品のすばらしさなど、伝えたいことはたくさんあるかもしれません。しかし、1つの動画にたくさんのテーマを持たせすぎると内容が雑然としてしまい、かえって見る人に伝わりにくくなる可能性があるのです。
ユーザー視点でのストーリー・構成を考えよう
テーマを決めるとともに、購入者・ユーザーの視点に立って動画のストーリーを考えましょう。自分たち(商品を提供する側)の目線ではなく、見た人にどんなことを感じ取ってほしいのかを意識します。
たとえば、ターゲットが抱えている悩みを製品によって解決できるのであれば、解決していくプロセスをストーリー仕立てにすると訴求しやすいです。
また、ターゲットと同じような課題を持っていた実際のユーザーに、商品やサービスを利用してみたリアルな声をインタビューして動画に取り入れるという方法もあります。
5. 動画を制作しよう
ここまでの過程で動画の構成ができたら、いよいよ制作段階に入ります。制作とは、具体的には撮影と編集です。
他社の動画も参考にしよう
制作をはじめるといっても、いきなり撮影に取りかかるのではなく、競合他社やライバル商品の動画も視聴して参考にしてみましょう。
登場人物・ストーリー・デザイン・サウンドなど、見る人にどんなインパクトを与えられるかにも注目しながら内容をチェックすることがおすすめです。
テロップやナレーションでより分かりやすく
見る人にわかりやすく伝わりやすい動画を完成させるためには、テロップやナレーションを挿入することも大切です。
動きや音声があるだけでも静止画より伝達性は高いですが、特に強く伝えたい部分にテロップをつけて視覚と聴覚の両側からアプローチしたり、前置きや補足説明などのナレーションを付け加えたりすることで、さらに意図や目的などを伝えやすくなります。
自社制作が難しい場合は外注しよう|費用を抑えるコツ
動画を自社で制作するのが難しい場合は、映像制作会社など外部に委託する方法もあります。しかし、なるべくコストを抑えたいと考えている方もいるのではないでしょうか。そこで、低予算で収めるためのコツを紹介します。
まず、自社のロゴマークやオリジナルキャラクター、社内・社員の写真など、自分たちで準備ができて動画に使えそうな素材を提供することです。新たに作成や撮影をしてもらうと、追加費用や時間がかかる可能性があります。
また、制作費の細かい内訳を知り、不要な部分を削ることも大切です。委託先によっては内訳を明示しないこともあるので、見積りの段階でチェックしましょう。また、できれば複数社から相見積りを取ることがおすすめです。
動画編集時のテクニックも、特殊で難しいアニメーションや合成、サウンドに関しては録音・エフェクト・著作権など、費用が多く発生する内容もあるため、必要最低限の効果に抑えてもらうとコストカットにつながります。
6. 効果を測定しよう
ここまでの流れで商品・製品紹介動画が完成したら、掲載予定の媒体にアップロードを行います。掲載したあとは、忘れずに効果測定を行いましょう。
媒体や掲載方法によって得られるデータは異なりますが、再生数・再生時間・コンバージョン(動画を見た結果視聴者が行った、資料請求や購入などのアクション)などのデータを取得できます。
得られたデータ結果に基づき、より効果の高い媒体へ出稿・動画の修正などを行うことも大切です。
制作のコツを押さえてより魅力的な商品紹介動画を制作しよう!
商品や製品の紹介動画を制作すると、活用できる場面が豊富にあり、一度にたくさんの情報を伝えられるためターゲットの購買意欲を高められるなどのメリットがあります。
ターゲット・配信先・目的・テーマを定め、決めた内容に沿って動画を作り込み、完成して投稿したら終わりではなく、データをもとに、より反響を得られるように修正などを行うことも重要です。
なお、撮影スタジオを利用すると、動画の撮影に必要な設備や機器が準備されているので、自社で作るよりクオリティの高い動画を撮ることができます。
KOUTENでは必要な機材一式を揃えており、料金一律の明朗会計であることや、機材の持ち込みも可能なことから柔軟にご利用可能です。本格的なロケーションで、より魅力的な商品紹介動画を制作してみませんか。