オンライン配信
オンライン配信のやり方とは?準備や配信の3つのコツ、注意点についても解説
オンライン配信とは、企業が配信したい新商品や新サービスの一般向けの発表だけでなく、社内での研修や歓迎イベントなどをオンラインで配信する内容全般をさす言葉です。インターネットを通じたオンライン配信のニーズが社会的に高まりつつある今、企業がオンライン型の配信を実施する重要性が増しています。
しかし、具体的なオンライン配信のやり方やコツ、注意点について詳しく知らないという方もいるのではないでしょうか?本記事では、企業がオンライン配信の準備をする際の7ステップ、コツや配信方法、注意点や実際の活用方法について解説します。
自社でオンライン配信を実行していきたいと考えている方は、参考にしてみてください。
【7ステップ】オンライン配信をする前の準備
オンライン配信をはじめる前に、以下の7ステップを準備をしておくと安心です。
- 目的を決める
- 内容と予算を決める
- 配信方式を決める
- 場所を決める
- 機材を用意する
- 配信するプラットフォームを決める
- インターネット環境を用意する
これらの準備について知って、オンライン配信に備えておきましょう。
目的を決める
オンライン配信では、何のために配信をするのかという目的を明確にすることが大切です。企業がオンライン配信を行う場合、集客・認知拡大・ブランディングなどを目的としていることが一般的。具体的には以下のような目的が考えられます。
- 自社サイト・ECサイトや採用ページなどへの誘導
- 企業名や自社商品・サービスの認知拡大
- 企業ブランドや商品・サービスに付加価値を高める
このように、企業やブランドの名前・商品・サービスなどを、消費者(動画の視聴者)に知ってもらったり、価値を与えたり、購入や利用してもらったりすることを目的に配信を行います。
内容と予算を決める
次に、オンライン配信にかけられる予算について決めます。予算についての大枠を決めておかないと、オンライン配信の内容を具体的に話し合うことは難しいでしょう。
予算内で実現できる範囲内で、どんな配信内容にするのかを決定します。動画の構成や、どんな人に何を知ってもらいたいか、誰が配信(登壇)するかなどの詳細を詰めていきましょう。
事前にオンライン配信の台本や資料を作ったり、制作メンバー内で動画の完成イメージを共有したりすることも大事です。
配信方式を決める
オンライン配信の形式には、大きく分けて3種類あります。
- ライブ配信:オンライン配信。リアルタイムで配信する方式
- オンデマンド配信:アーカイブ配信。撮影した映像を配信する方式
- ハイブリッド配信:オンライン配信と現地開催イベントの組み合わせ
ライブ配信はオンライン配信で、リアルタイムの状況を伝える配信。企業が伝えたい情報を他の方法よりもいち早く配信できます。
オンデマンド配信は、事前に撮影・録画した映像を配信する方法。編集を加えた高クオリティな映像を配信できるのが強みです。
ハイブリッド配信は、現地開催のイベントやセミナーをライブ配信する方法。オフラインとオンラインの良さを組み合わせた配信方法です。
自社が開催したい配信内容に応じて、ライブ配信(生配信)なのか、オンデマンド配信(あらかじめ撮影して編集した動画の配信)なのか、はたまたハイブリッド配信を選ぶべきなのかを決めましょう。
ライブ配信はリアルタイムなので臨場感がある、オンデマンド配信は編集ができるのでクオリティにこだわれるといったように、それぞれメリットがあります。
動画配信の方法やそれぞれの特徴について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
参考記事:動画配信とは? 配信形式の種類と特徴・メリットを解説! ライブ配信とリアルタイム配信の違いとは?
場所を決める
撮影や配信を社内で行うのか、別途スタジオなどの会場を借りて行うのかなど、場所決めもしなければなりません。レンタルの場合は費用がかかるため、予算も考慮することが大切です。
しかし、撮影用のスタジオなどを借りると機材も揃っている可能性が高く、自分たちで用意する必要がないというメリットがあります。
機材を用意する
自社で配信を行う場合や機材がない環境で撮影する場合は、撮影に使う機材を準備する必要があります。マイク・カメラ・照明など、オンライン配信に使う機材にはさまざまなものがあるので、詳しくは以下のページでご確認ください。
参考記事:オンライン配信にはどんな機材が必要?マイクやカメラなど用意したいものを紹介
配信するプラットフォームを決める
オンライン配信を行えるプラットフォームはたくさんあります。それぞれ特徴があるので自社に合うものを選びましょう。
名称 | 基本料金 | 接続人数 | 接続可能時間 |
---|---|---|---|
YouTube Live | 無料 | ほぼ無制限 | 無制限 |
Microsoft Teams | 無料 (有料版あり) |
最大250人まで | 無料版は60分まで 有料版は30時間まで |
Zoom | 無料 (有料版あり) |
プロ版:100名 ビジネス版:300名 企業版:1,000名 |
無料版は2人以上の参加で40分まで 有料版は30時間まで |
このように、プラットフォームによって料金体系や接続人数、接続可能時間が異なり、配信の勝手も大きく異なります。
事前にアカウントやライセンスを取得しなければならないものもあり、費用が発生することがあるため注意が必要です。
インターネット環境を用意する
オンライン配信ではインターネット環境が欠かせません。通信状況(回線速度や安定性)も重要なため、サクサクとスムーズな配信が行えるよう環境を整えましょう。有線での接続がおすすめですが、ない場合はWi-Fiやモバイル回線などを用意します。
以下はYouTubeのライブ配信を例にとって、オンライン配信に必要な通信速度について解説している記事です。こちらも参考にしてみてください。
参考記事:YouTubeのライブ配信に必要な回線の速度とは? ネット環境を選ぶポイントを解説
クオリティの高い配信を行う3つのコツ
オンライン配信でクオリティの高い配信を実施するためには、以下の3つのコツをおさえておくことが大切です。
- ターゲットのニーズをきちんと理解する
- クオリティを追求する
- 事前にリハーサルを行う
これらの配信のコツを知って、満足できるオンライン配信を配信していきましょう。
ターゲットのニーズをきちんと理解する
1つ目はニーズの把握です。動画のターゲットとなる視聴者がどんなことを期待して配信を見るのかを考え、ニーズを満たす内容の配信を行うことが求められます。
オンライン配信は参加のハードルが低い分、離脱のハードルも低いのが特徴。接続トラブルや画質・音声に問題があると、視聴者の離脱につながってしまいます。
伝える情報の量や質が適切かを検討し、満足感を満たす配信を心がけましょう。
クオリティを追求する
2つ目は配信のクオリティです。配信用の動画を自社で制作しても問題はありません。しかし、クオリティが低く視聴者にきちんと見てもらえないようであれば、撮影・配信用のスタジオを借りる、映像制作会社に依頼して制作してもらうなどを検討することも必要です。
コストはかかりますが、プロの手にゆだねることによりクオリティが向上します。
オンライン配信スタジオのKOUTENは、経験豊富なスタッフや撮影・配信機材、スタジオなど、オンライン配信に最適な配信環境を提供しているスタジオです。
オンライン配信の企画・撮影・配信までを一括で安心して頼めるので、自社のオンライン配信を成功させたいと考えている方におすすめの選択肢です。
事前にリハーサルを行う
3つ目はリハーサルの実施です。台本を用意し、本番と同様の環境でリハーサルをします。
特にライブ配信の場合は、配信中に声が聞こえにくい・映りが悪いなどがあると視聴者が離脱しやすいです。また、機材トラブルや不慮のアクシデントが発生してもそのまま進行してしまうため、問題ないかどうかを前もってチェックします。
具体的には、音声の乱れがないかを配信当日に使用する予定のマイクで確認し、画面が暗くて見づらくないかを、照明を使いながら確認しましょう。
機材や映り方、進行の流れなどをリハーサルでしっかり確認して、万全の体制を整えてから本番にのぞみましょう。
【ライブ配信】オンライン配信のやり方
オンライン配信のうちライブ配信を行う場合は、配信の前にプラットフォームでの設定を済ませることと、視聴用のURLをメールやSNSなどでターゲットに周知しておくことが必要です。
なお、セキュリティや守秘対策のために、パスワードを設定することが可能なプラットフォームもあります。状況に応じて利用してみてはいかがでしょうか。
ここからは、ライブ配信を行う際の実際のやり方について順を追って説明します。
機材の電源をONにする
はじめに、カメラ・PC・ミキサーなど配信に使用する機材の電源を入れ、起動させます。立ち上がりに時間がかかることもあるので、本番開始時刻より早めにスタートしましょう。
プラットフォームを立ち上げる
つづいて、配信に使用するプラットフォームを立ち上げます。定刻より早めに開き、機材とあわせて動作確認などを行いましょう。
開始に向けて少しずつ視聴者が参加しはじめるので、視聴者の事前設定(表示名の設定やカメラ・マイクのオンオフなど)が必要な場合は呼びかけを行います。
本番の配信をはじめる
開始時刻になったらいよいよライブ配信のスタートです。リハーサルでうまくいかなかった部分があれば修正しつつ、本番の配信を行います。
本番中に視聴者からチャットなどで質問や意見が来ることがあるので、回答できる場合は回答し、コミュニケーションを図りましょう。
内容がすべて終わって配信を終了するときは、視聴者に挨拶をしてから「配信停止」にし、ライブ配信を止めることを忘れないようにします。
アフターフォロー
配信終了後は、必要に応じて視聴者にアフターフォローを行います。可能であればライブ配信を録画(アーカイブ)保存してあとからオンデマンドで配信すると、内容の見直しができるうえ、ライブで参加できなかった視聴者にも親切です。
オンデマンド配信の場合
ライブ配信ではなくオンデマンド配信をする場合は、撮影したのちに動画を編集し、プラットフォームに投稿して配信を行います。
編集作業が必要になるぶん手間はかかりますが、撮影中にアクシデントが発生した場合などに撮り直しやカットができるのと、編集によってクリエイティブな動画を制作できるというメリットがあります。
オンライン配信を実施する際の3つの注意点
オンライン配信を成功させるためには、以下の点に注意することが大切です。
- 音声・映像系のトラブル
- 配信設定に関するトラブル
- ネット回線のトラブル
これらの注意点をおさえて、トラブルが少ないオンライン配信を実現しましょう。
ちなみに、オンライン配信のトラブルをへらすためには、経験豊富なスタッフや機材がそろっているオンラインスタジオに配信を頼むのもおすすめです。
オンライン配信スタジオの詳細については、以下の記事も参考にしてみてください。
参考記事:オンライン配信スタジオとは? 利用するメリットと選び方を解説|自社でスタジオを準備するには
1.音声・映像系のトラブル
オンライン配信中にトラブルが起こりがちなのは、音声や映像です。音声が小さかったり、途切れたりすると、視聴者の離脱を招きます。また、映像に関しても、画質の低下や配信状況が伝わりづらいと、視聴者の満足度が下がってしまう可能性も。
マイクやカメラの位置関係を把握するリハーサルを何度も実施したり、音声をまとめるミキサー、オンライン配信の映像を細かく管理できる配信機材などがそろっている環境を整えると、音声と映像の問題は解消しやすいでしょう。
2.配信設定に関するトラブル
オンライン配信中に考えられるトラブルとしては、自社の社員が配信プラットフォームや機材に慣れておらず、配信をうまく実行できないというケースが考えられます。
そのため、事前に配信機材のリハーサルを繰り返し、当日に問題なくオンライン配信を実施できるように準備しておくことが大切です。
3.ネット回線のトラブル
オンライン配信は、リアルタイム配信になるので、配信中のインターネット環境が安定していることが大前提です。リハーサルでインターネット接続に問題がないかを確認し、回線環境に不安を覚えるようなら、オンライン配信スタジオを利用するのも有効でしょう。
オンライン配信スタジオでは、インターネット環境が整っているので、オンライン配信を実施する予定する上で、インターネット環境を心配せずにすむでしょう。
オンライン配信の活用シーン
オンライン配信のやり方についてみてきましたが、どのような場面で行えばいいのでしょうか。オンライン配信を活用できるシーンには、以下のようなものがあります。
- 講演会:セミナー・シンポジウムなど
- 説明会:企業説明会・商品説明会など
- 研修会:新人教育・社内研修など
- 総会:社員総会・株主総会
- オンラインイベント:音楽ライブ・周年記念・国際カンファレンスなど
ほかにも、アイデア次第で多彩に利用できます。自社で配信したいと考えているイベントや研修会、説明会などの候補を挙げて、実際にオンライン配信で実施する内容について検討してみましょう。
オンライン配信のやり方をマスターして活用しよう
この記事では、オンライン配信の準備方法と配信を成功させる3つのコツ、やり方や注意点、具体的なオンライン配信の活用シーンについて解説しました。
オンライン配信を成功させるためには、リハーサルを繰り返して、配信中のトラブルをへらし、視聴者が離脱しないようなオンライン配信を実現する必要があります。
オンライン配信の問題を解決するためには、経験豊富なスタッフや機材、スタジオなどの配信環境が整っているオンラインスタジオを利用するのがおすすめ。
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