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Vimeoとは? どんなプランがあるの? 動画販売・有料配信の方法を解説
Vimeo(ビメオ)の名前を一度は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。Vimeoとは動画を配信するときに使われるサービスです。
今回は、Vimeoの特徴やプランを紹介するとともに、動画の販売や有料配信のやり方について解説します。Vimeoの利用を検討している方は、参考にしてみてください。
Vimeoは動画配信プラットフォームのひとつ
Vimeoとは、2004年にアメリカでスタートした、研修・セミナー・マーケティングなどの動画を配信できるサービスの一種です。アーティストやクリエイターが制作した高品質な動画が数多く投稿されています。ここではVimeoの概要や特徴を詳しく紹介していきましょう。
なぜおすすめ? Vimeoを利用するメリットとは
Vimeoにはどのようなメリットがあるのでしょうか。おすすめする理由を解説しましょう。なお、Vimeoのプラン別の特徴やメリットは後ほど紹介します。
1. 無料プランから始められる|有料プランも月700円から
Vimeoは利用するための複数のプランが用意されており、無料で使える「Basic」プランもあります。無料で始められるのでハードルが低い点がメリットです。
また、有料プランでも月700円からと良心的な価格設定。お試し期間があるので、トライアルで使って自分に合ったプランを選ぶ方法もおすすめです。
2. 商用コンテンツの配信・販売に強い
Vimeoでは、宣伝や営利目的でのコンテンツ配信が可能なので、商用コンテンツの配信や販売に適しています。ただし、全てのプランで配信・販売できるわけではないため注意が必要です。プランに関する詳しい内容は次章でお伝えします。
3. クローズドな環境での公開が可能
Vimeoでは、1つ1つの動画に対して限定公開の設定が可能です。自分だけが閲覧できるように設定したり、社員や会員限定で視聴できるように公開したりすることができるので、クローズドな環境での動画配信に適しています。
4. 広告表示がない
多くの動画配信サイトでは、広告が表示されて視聴者がわずらわしさを感じることがあり、場合によっては視聴をやめてしまうこともあります。しかし、Vimeoでは広告がいっさい出てこないので、見る側がストレスなく視聴できるという点もメリットです。
なお、広告が表示されない理由として、Vimeoは有料プランで会員(動画の配信者)から料金を受け取っており、広告収入の必要がないことが挙げられます。
5. 便利な動画作成ツールが利用できる|Vimeo Create
Vimeoでは、「Vimeo Create」という動画制作用のツールを提供しています。有料プランすべてで利用できるツールで、動画制作の初心者の方でもクリエイティブで高品質な動画を作成できるでしょう。
プランによっては使える機能に制限がある場合もあるので、状況に応じてプラン設定を行ってみてください。
6. 動画をダウンロードできる
Vimeoでは、動画をダウンロードしてオフラインで視聴することが可能です。Wi-Fiなどのインターネット環境がない場所でも、見たい動画をあらかじめダウンロードしておけば自由に視聴できます。
Vimeoで提供される高画質の動画は、データ容量が大きくなりがちなので、オンラインで見る場合Wi-Fiがないと厳しいと感じる方もいます。そのため、ダウンロードできるのは大きな利点でしょう。
Vimeoを利用する上での注意点はある?
Vimeoを利用するにあたっての注意点を2つお伝えしましょう。
実は、Vimeoはアメリカで始まったサービスなので、一部日本語に対応していないところがあります。サポートや問い合わせなどは英語のため、注意が必要です。
また、サイトからアップグレード(プランのランクアップ)をすることはできますが、ダウングレード(プランのランクダウン)をすることができない点も頭に入れておきましょう。ダウングレードしたいときは、サポート側に英語で問い合わせをする必要があります。
Vimeoのプランは5種類! 特徴とメリットを紹介
Vimeoには、以下のような5種類のプランが用意されています。
Basic | Plus | Pro | Business | Premium | |
---|---|---|---|---|---|
月額 | 無料 | 700円 | 2,000円 | 5,000円 | 7,500円 |
ストレージ(容量) | 週500MB、合計5GB | 週5GB、年間250GB | 週20GB、年間1TB | 週上限なし、合計5TB | 無制限ライブストリーミング可、合計7TB |
それぞれの特徴やメリット、注意点を見ていきましょう。
1. Basicの特徴とメリット|無料で利用できる
ベーシックプランは、メールやGoogleアカウントを使用してVimeoに会員登録するだけで無料で使えます。期間の決まりもありません。
ただし、アップロードできる動画の容量に制限があり、使える機能も有料プランに比べて少ないです。商用で利用したい場合には向いていないといえるでしょう。
2. Plusの特徴とメリット|週に5GBまでアップロードできる
プラスプランでは、Vimeo Createを使用した動画の作成や動画プレーヤーのカスタマイズ、動画のプライバシー設定などを行うことができます。
週の容量制限は5GB、年間では250GBと決められており、配信動画を販売して収益を得ることはできません。そのため、ベーシックよりは高機能ですが、商用としては適していないでしょう。
3. Proの特徴とメリット|管理人を3人まで増やせる
プロプランは、プラスプランで利用できるすべての機能を使えることに加え、動画の直接販売(オンデマンド配信)ができることが大きな特徴です。動画を商用利用したい方にとっては大きなメリットでしょう。
また、Vimeo Createや動画プレーヤーで使用できる機能がプラスより多く、非公開のチームプロジェクトを組むこともできます。3人以内で共同作業が行えたり、Zoomというライブ配信サービスの録画内容を自動でアップロードしたりすることも可能です。
4. Businessの特徴とメリット|動画マーケティング機能が豊富
ビジネスプランになると、プロプランよりさらに充実した機能と容量が与えられます。特に、Google Analyticsと呼ばれるグーグルの解析機能が使えるようになり、動画視聴者の詳細な分析を行うことが可能です。
共同作業を行える人数も10人までと多く、チーム一丸となって動画配信プロジェクトを進められます。
5. Premiumの特徴とメリット|ライブ配信ができる
Vimeoの最上級プランであるプレミアムプランは、ビジネスプランまでの内容をすべて使えるだけでなく、ライブ配信を無制限で行えるというメリットを享受することができます。
複数のサイトにライブを配信でき、視聴者とのチャットや質疑応答、アンケートを行えたり、視聴者の分析を行えたりと機能が満載。さらに、Vimeoの営業時間内であれば、ライブのセットアップからストリーミングまでリアルタイムでサポートしてもらえます。
自分にはどんなプランが合う? プランを選ぶコツ
ここまでの内容をふまえ、プランを選ぶときには、趣味の範囲で個人で使うならBasicまたはPlusで十分ですし、収益を目的としたい場合はPro以上のプランにすることがおすすめです。
Pro以上のプランから決めるときは、動画を管理するチーム人数や配信量、ライブ配信を行うかどうかなどを考慮しつつ、お試し期間を活用して選んでみてはいかがでしょうか。
Vimeoはほかの動画配信サービスとどこが違うの?
前章までの内容から、Vimeoには多彩な機能とプランがあり、ビジネスにも利用しやすいサービスであることがご理解いただけたことでしょう。
では、ほかのプラットフォームとはいったい何が違うのか、YouTubeおよびZoomウェビナーと比較してお伝えします。
VimeoとYouTubeの違いとは?
YouTubeとは、世界に20億人以上の利用者がいる動画サイトです。Vimeoとはどのような違いがあるのか、簡単に表にまとめます。
Vimeo | YouTube | |
---|---|---|
月額料金 | 無料~7,500円 | 無料~1,780円 |
広告表示 | なし | 無料プランの場合はあり |
オンデマンドによるコンテンツの直接販売 | OK | できない(商用利用不可) |
では、以下から両者の違いを詳しく解説しましょう。
1. 収益方法の違い
VimeoとYouTubeの大きな違いとして、アクセスによる収益の有無が挙げられます。
YouTubeは広告によって収益を得ているため、無料プランでは見たい動画の再生前や再生中に広告が表示されます。そのため、動画の配信者も、動画のアクセス数が増えることにより広告収入を手に入れられる可能性があるのです。
一方で、Vimeoは利用料金によって収益を得ており、広告は表示されません。しかし、YouTubeでは認められていないコンテンツの直接販売が可能です。動画を購入してもらったうえで視聴してもらうことができます。
2. 投稿画質の幅
両者の投稿画質の幅も異なります。Vimeoは8Kまで対応していますが、YouTubeでサポートされているのは4Kまでです。ユーザーのストレージなどにあわせて自動で圧縮やエンコード(変換)されるので、Vimeoではよりクリアな画質の動画を投稿することができます。
3. 公開制限の選択肢
コンテンツの内容によっては、公開範囲を制限したい場合もあるでしょう。VimeoではYouTubeに比べて細かく公開範囲を設定することができます。
個々の動画にパスワードを設けて閲覧制限ができるほか、動画を埋め込むサイトのドメインを指定することも可能です。そのため、極秘情報などの動画も、会員サイトでのみ見られるように設定しておけば他サイトで勝手に拡散されることを防げるでしょう。
4. 拡散力
YouTubeはなんといっても利用者が多いため、拡散力の面では高い反響が期待できます。
ターゲットが別の動画を視聴していても、関連動画として表示される可能性もありますし、視聴者にとっておもしろい、役に立つなど興味深い動画は、SNSなどで拡散されて再生回数が伸びる(バズる)可能性があるためです。
Vimeoの利用者も決して少なくはありませんが、YouTubeに比べると多くないので、拡散力はYouTubeに軍配が上がるといえます。
VimeoとYouTubeで迷ったら|選び方のポイント
以上のように、VimeoとYouTubeにはそれぞれ特徴があり、どちらを使うか迷うこともあるかもしれません。
そのような場合は、不特定多数に公開して再生数を伸ばしたいならYouTube、公開範囲を限定したりコンテンツを販売したりすることを目的とするならVimeoを選んでみてはいかがでしょうか。
VimeoとZoomウェビナーの違いとは?
Zoomウェビナーとは、オンラインでのミーティングなどに活用できる「Zoom」というプラットフォームのサービスの1つで、オンラインセミナー(ウェビナー)に特化したサービスです。YouTubeとの比較のときと同様に、Vimeoとの違いを表にします。
Vimeo | Zoomウェビナー | |
---|---|---|
料金 | 無料~月額7,500円 | 年額92,800円(月額換算7,733円)~年額8,722,600円(月額換算726,883円)以上 |
オンデマンド直接販売 | あり | なし |
なお、Zoomウェビナーについては、下記の記事で詳細を解説しているので、あわせてご覧ください。
Zoomウェビナーとは? 特徴と便利な機能について解説|ウェビナーはどんな場面で活用できる?
では、VimeoとZoomウェビナーとの違いについて詳しく紹介しましょう。
ライブ配信|可能なプラン・金額
まず、ライブ配信における違いについて説明します。VimeoではPremiumプランのみライブ配信に対応しており、Zoomウェビナーはウェビナーに特化しているため低料金のプランでもライブ配信が可能です。
ただし、プランの金額と参加人数には大きな違いがあり、Vimeoは月額7,500円で人数が無制限なのに対し、Zoomウェビナーの場合は参加者の人数が500人までの最少プラン(年間92,800円)と、10,000人までのプラン(年間8,722,600円)で料金に大きな差異があります。
また、10,000人以上の場合は別途問い合わせる必要があり、さらに費用が高くなるのです。
VimeoとZoomウェビナーで迷ったら|選び方のポイント
VimeoとZoomウェビナーのどちらにするか迷ったときは、どうやって選べばいいのでしょうか。実は、機能的には大差ないといわれています。そのため、参加者が多い(500人を超える)場合は、VimeoのPremiumプランのほうが安価で利用しやすいでしょう。
Vimeoで動画販売・有料動画配信をするにはどうすればいいの?
ここまでの内容をふまえつつ、実際にVimeoで動画販売・有料配信するときのやり方を見ていきましょう。
1. オンデマンド機能を利用する
1つめは、オンデマンド機能を利用する方法です。特徴と利用の流れを解説します。
どんなことができるの?|動画のレンタル・販売など
Vimeoのオンデマンド機能(VOD)ではどんな販売方法があるのでしょうか。
vimeoでは、レンタル・販売・サブスクリプションの3つの販売方法が提供されています。視聴者に対して動画を指定の期間で貸し出したり、半永久的に見られるように販売したり、毎月定額を支払ってもらい動画をシリーズで視聴してもらったりすることが可能です。
ほかに、外部サイトに動画を埋め込んで販売することもできます。
どんな目的の方におすすめ?|会員限定コンテンツ販売など
オンデマンドの販売機能はどんな目的の方におすすめなのかというと、クローズド公開の機能を活かし、会員限定コンテンツを販売したい場合に向いています。購入した人しか閲覧できないため、情報の秘匿性が高く、需要の高い分野なら高収益が期待できるでしょう。
利用する際の注意点は?|手数料+利用料がかかる
オンデマンドのコンテンツ販売をするときの注意点もお伝えしておきましょう。
利用できるプランには制限があり、VimeoのProプラン以上でしか行えません。また、手数料や付加価値税などの利用料金がかかるため、販売金額が100%手元に入るわけではないことも気をつけましょう。
プランによってはアップロード容量に制限があり、容量が大きすぎてアップロードできない可能性もあるので、データサイズにも注意が必要です。
オンデマンド機能を利用する流れを紹介
オンデマンドでの直接販売機能を利用する流れとしては、まずPro・Business・Premiumいずれかのプランへの申し込みが必要です。
次に、所定のページ※1にアクセスして動画を制作します。単体の動画なのか、シリーズなのかを選択しましょう。作品のタイトルや内容の説明文を追加し、レンタルなのか購入なのか、価格をいくらにするかなどの詳細を決め、ページを魅力的に見えるようカスタマイズします。
ボーナスコンテンツは、デフォルトでは無料で付けられますが、購入しないと見られない動画を追加することも可能です。動画の作成と設定が完了したら、公開しましょう。あとはSNSやメルマガなどで宣伝して、購入されるのを待つだけです。
2. ライブ配信を利用する
2つめとして、ライブ配信を行う方法を紹介します。
どんなことができるの?|ライブのストリーミング配信
ライブ配信機能では、ミーティング・講義・ウェビナー・商品発表など、リアルタイムでストリーミング配信(ライブストリーミング)を行うことができます。
ストリーミング配信とは、データを細かく分割して受信しながら再生できる方法で、動画の全編を受信するのに比べてスムーズに視聴することが可能です。
どんな目的の方におすすめ?|リアルタイムでのつながりが必要な場面
Vimeoのライブ配信は、リアルタイムで視聴者とのつながりが必要なシーンで活躍してくれます。たとえば、フィードバックがすぐに欲しい教育・研修コンテンツ、打ち合わせ、ウェブセミナーなどです。
利用する際の注意点は?|配信時間に制限がある
Vimeoのライブ配信では、イベント配信数に制限はありません。ただし、それぞれの配信時間は12時間までという上限があるほか、利用できるプランが限られています。なお、オンデマンド販売のような手数料はかかりません。
ライブ配信を利用する流れを紹介
ライブ配信機能を利用する流れとしては、まずVimeoのPremiumプランに申し込みましょう。
次に、動画管理ページにアクセスしてライブイベントを作成します。繰り返し(デフォルト設定)なのか、1回限りなのかを選択しましょう。イベントの名前・日時・プライバシーなども設定します。
ライブ設定ページに移り、イベント・埋め込み・配信先の設定を行えば、準備完了です。なお、有料でライブ配信する際は、チケット販売サイトと連携させて事前にチケットを購入してもらい、購入した人のみに視聴リンクを配布します。
すべての準備が整ったら、所定の時間に配信を開始しましょう。
Vimeoは優秀な動画配信プラットフォーム! 自分に合ったプランを選ぼう
Vimeoはプランによって使える機能が多彩で、使い方も多様であり、収益化することも可能であることがわかりました。視聴中にわずらわしい広告も表示されず、高品質の動画を作成することも可能です。
この機会に、自分に合ったプランを選んでVimeoを始めてみてはいかがでしょうか。
なお、KOUTENはVimeoでの生配信にも対応しています。配信に適した場所をお探しなら、ぜひ一度お問い合わせください。
※各種プラン名、料金については2022年7月時点での情報です。ご注意ください。
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