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保護者会のオンライン配信とはどんなもの?メリット・デメリットやよくある質問を押さえよう

保護者会のオンライン配信とはどんなもの?メリット・デメリットやよくある質問を押さえよう

保護者会は、かつては保護者が学校などに集まって開かれるのが一般的でした。しかし、1つの場所に大人数が集うことが困難になり、保護者会のあり方も変わってきています。

そこで、今回取り上げるのがオンライン配信で開かれる保護者会。メリットも多いですが、デメリットや参加にあたっての疑問などもあります。オンライン保護者会の概要や特徴を知り、導入を検討してみてください。

オンライン保護者会とは

オンライン保護者会とは
オンライン配信の保護者会とは、インターネットを使って開かれる保護者会のこと。子どもが幼稚園や学校、塾などに通っている場合、学校生活での子どもたちの様子や必要事項の伝達、意見交換などを行うために保護者会が開かれます。

コロナ禍で教師や保護者たちが一堂に会することが難しくなったなかでも、保護者会の必要性はなくなりません。そのため、オンライン配信を利用して行われる機会が増えました。

オンライン配信で保護者会を開催するメリット

オンライン配信で保護者会を開催するメリット
ここからは、保護者会をオンライン配信することのメリットを見ていきましょう。

共働き・小さい子どもがいる保護者も参加しやすい

1つ目は、比較的参加しやすい点です。仕事をしていても、小さい子どもがいても、オンラインなら参加しやすいという声がよく聞かれます。そのため、両親が揃って参加する家庭もあります。

学校に行かずにどこからでも参加できる

2つ目は、インターネット環境がある場所ならどこにいても参加できる点です。オンライン配信であれば、わざわざ保護者会の会場に出向く必要がありません。

外に出かけなくても自宅からアクセスできるのはもちろん、時間帯や状況によっては職場などから参加することも可能です。仕事の時間を調節して休憩時間に参加した、仕事場の休憩室でスマートフォンで参加した、という保護者もいます。

感染リスクがない

3つ目は、感染リスクを減らせることです。従来のように保護者が学校などに集合して開かれる場合、特に人数の多いクラスでは、保護者が大勢集まることによって感染の懸念が高まるため、参加をためらう保護者もいるのではないでしょうか。

しかし、オンライン開催にすれば、直接集まらなくていいので感染症拡大の不安がありません。

時間的な拘束を抑えられる

4つ目は、時間の節約です。オンライン配信で保護者会を行う場合、園・学校への移動や待機の時間がかからないため、最低限の時間に抑えられます。開催前のちょっとした時間に、家事などをすることもできるでしょう。

学校側にとっても忙しい保護者にとっても、比較的短時間で保護者会を済ませられる点は便利です。

保護者会前後に他の保護者とのお茶・飲み会がない

5つ目は、保護者会前後のお誘いがないことです。学校などに集まって開かれていた保護者会のときには、開始前にお茶をする、終了後に飲み会をするなどのパターンも多く見られました。

しかし、オンライン配信の場合はそのような集まりもないため、他の保護者との交流が苦手・早く終わらせたい保護者にとって良いでしょう。

オンライン配信で保護者会を実施するデメリット

オンライン配信で保護者会を実施するデメリット
前章で見てきたように、オンライン保護者会にはメリットがたくさんありますが、ここでデメリットも取り上げておきましょう。

家の音や様子が気になって集中しにくい

オンライン配信の場合、自宅から参加できる点は魅力ですが、保護者会の最中に家の中で子どもたちが騒いだりケンカしたりするかもしれません。

そのため、話が聞こえづらい、または家族の声や様子が気がかりで保護者会の内容に集中しづらいこともあります。かといって、他の音を遮断してもらうことも難しいです。

個別の話ができない

通常の保護者会の場合は、会の終了後などに先生と1対1で話す機会を作ることも可能です。

しかし、オンライン保護者会では、子どもの学習や生活のことなど先生に個人的に相談したいことがあっても、個別対応が難しいです。どうしてものときは別途時間を設けて相談する必要があります。

また、参加者全員にオープンになっているため、ほかの人に聞こえないようにこっそり内緒話をすることもできません。

保護者同士の交流が難しい

オンライン配信では、参加している保護者が他の保護者とコミュニケーションを取りにくい点にも注意が必要です。

子ども同士が親しくても、親の顔や人となりがわからないというパターンもあります。リアル対面であれば個人的に挨拶することもできますが、オンラインの場合は個々の交流ができません。

教室で顔を合わせるときのような近さも感じにくいため、保護者間の関係性が希薄になりやすいです。

学校での子どもの様子がわかりづらい

保護者の立場なら、子どもたちがどんな学校生活を送っているのか、何を学びどのように楽しんでいるのかが気になるもの。

従来の保護者会のように実際に教室に行く機会があれば、壁に貼ってある制作物・掲示物や我が子の机・ロッカーの中身などから、学校の雰囲気や子どもの学校での様子がわかります。

しかし、オンラインでは学校の中を直接目にすることができないため、様子を知ることが難しいです。

家の中の様子が映ってしまう

カメラをONにしていると、家の中が見えてしまいます。プライベートな空間を他人に見せたくない人や、生活感が出ることを気にする人もいるため、カメラは強制しないようにしましょう。

また、人物以外のものが映らないようにヴァーチャル背景を活用するのもおすすめです。配信に使用するツールによっては、ヴァーチャル背景を自分で設定できるものもあります。

適切なインターネット環境が必要

オンライン配信では、適した環境を用意することも重要です。インターネット回線が遅いと、映像が乱れたり音声が聞こえづらかったりすることがあります。

重要な資料がきれいに映らず見えなかった、大切な話が聞き取れなかった、というようなトラブルがなるべく起こらないように注意しましょう。参加する保護者たちにも、推奨環境を前もって伝えておくと親切です。

オンライン保護者会の参加者からのよくある質問

オンライン保護者会の参加者からのよくある質問
ここで、オンライン保護者会でよく寄せられる疑問に回答します。配信にあたって気になることがある方は、しっかりチェックしてください。

1.カメラとマイクはONにする?

オンライン保護者会では、参加する保護者は基本的にはカメラON、マイクOFFであることが多いです。主に話をするのは園や学校(主催者)です。

カメラは強制ではありませんが、学校側にとって、保護者がきちんと話を聞いてくれているか・理解してくれているかという反応が気になりますし、通常の保護者会同様、親同士の顔がわかったほうが安心感があります。

なお、多くの人が顔出ししているため、メイクもして出席するという声が多く聞かれます。

2.服装はどうすればいい?

オンライン保護者会に出席する際、服装をどうすればいいか気になる方も少なくありません。

カメラに映ることを考えると、派手すぎる服や目がチカチカするような服、よれた服などは避けるのが無難でしょう。白やパステルカラーなど、明るい色のきれいめカジュアル(シャツ、カットソーなど)がおすすめです。

なお、コサージュやスカーフなどの装飾は浮く可能性があるため、控えたほうがよいでしょう。

3.質問・意見は出せる?

質問や発言のやり方は、会によってさまざまです。チャットで送信する・最後にまとめて時間を取る・会が終わったあとに質問がある人は残るなど、主催者があらかじめ決めて周知しておくようにしましょう。

なお、発言時のみマイクをONにしてもらい、文字ではなく肉声で伝えてもらう方法もあります。

オンライン配信で保護者会をするときのポイント

オンライン配信で保護者会をするときのポイント
最後に、オンライン保護者会を行うときのポイント、気をつけたい点を解説します。

参加できなかった人へのフォロー

予定が合わず参加できなかったり、環境トラブルにより視聴できなかったりする保護者も出てくる可能性があります。参加できなかった保護者には、後日資料を共有する・学級通信などで議事録を配布するなどのフォローが必要です。

また、リアルタイムで開催したオンライン保護者会を録画して、オンデマンド配信するのもおすすめ。見逃した人だけでなく、参加した人も内容を見返すことができます。

意見や質問を出しやすい雰囲気を作る

せっかくオンライン保護者会を開催したのに、参加者が誰も発言をせずに終わった、という会もあります。主催者のほうから、些細なことでもいいので積極的に意見を出してもらうよう、ムード作りをすることが大切です。

一方で、発言力の強い人ばかりが意見を出すと他の保護者が発言しにくくなるため、状況に応じてバランスを取ることも必要になる可能性があります。

別途懇親会を開催する

保護者同士の交流を行うには、保護者会とは別に親睦会の機会を設けるのもおすすめです。とはいえ、大人数での集まりは十分に配慮しなければなりません。また、リアルな交流が苦手な人もいるので、強制ではなく自由参加にしましょう。

オンライン配信の保護者会を成功させよう

オンライン配信の保護者会を成功させよう
今回は、保護者会のオンライン配信について解説しました。対面とオンラインでは、それぞれ相対するメリットやデメリットがあります。保護者会自体は必要なものなので、状況によって適した方法で行うことが大切です。

オンライン配信する場合は、今回紹介したようなデメリットやよくある質問、ポイントもふまえた対応を行いましょう。

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